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フィルター

●保護フィルター

レンズの前玉を傷や汚れから守る透明のガラスフィルター。

価格にバラつきがあります。汚れが落としやすく水を弾く撥水性・撥油性が高いコーティング、限りなく撮影に影響が出ない高透過率、軽量なジュラルミン枠、埃や花粉が付着しにくい帯電防止処理、などなど拘りの製品がそろいます。高価なフィルターは多くがネジ切りの精度が高く着脱しやすい・固着しないこともメリット。意外とここは大事。

ただし、全てのレンズに一つ一つ高価なものを買うわけにもいかなかったりしますよね。

安価なフィルターでもある程度の保護目的ならば十分役割を果たします。

​高価なレンズを購入した時には高価なフィルターを付けてみる…なんてのも良いと思います。

●NDフィルター

レンズに入る光量を減らす減光フィルターです。

花火、河川や滝の水流、流れる雲などに対してのスローシャッター、その他意図的に光量を抑えたい時に使用します。

スローシャッターを切ると当然写真は明るくなってしまうので、わざと黒いフィルターを重ねて必要な明るさに調整する、白飛びを回避するイメージです。風景写真勢には必須になるシーンが多いので必要なものを揃えておきましょう。

フィルターの暗さに応じて種類が豊富です。基本的には何絞り分暗くするか、と段階を刻んでラインナップされています。

1段分、2段分、3段分…10段分…

ND2、ND4、ND8…ND1000…

など。花火などの夜間や比較的短めのシャッターではND8~ND32あたりの出番が多く、明るい環境での長秒撮影ではND1000あたりなど、ある程度の目安はあります。

NDフィルターもピンキリですが、普段あまり使用しないものであるならば、保護フィルター以上に割り切った考えをしてもよいです。過度に安価なものでは、写真の色がおかしくなるなどの不具合報告もあるので、胸に手を当ててよく考えて購入しましょう笑

●可変NDフィルター

目盛りに合わせて回転させることで光量を調節できるNDフィルターです。NDフィルターを各暗さごとに揃える必要がなく、着脱の手間を省くことができる便利なフィルター。ただしデメリットもいくつか存在します。

・ほとんどの場合でレンズフードを取り付けることができなくなる・

・フィルターに厚みがあるので超広角のレンズでケラレる。(写真の端にフィルター縁が写りこむ)

・安価なものでは光量調節段階でモアレ(模様)やムラが発生するものがある。

など。

​画質を犠牲にするリスクがあるのでしっかりと撮影したい人には現時点ではまだお勧めはできません。

価格の差が激しく、安いものは安い!もしくはここに高額を使うならば、NDフィルターを1枚ずつ購入することも賢明です。

●CPLフィルター(サーキュラーPL)

偏光フィルターです。反射光、ギラツキの抑制をしたり、描写のコントラストが上がる効果があります。

例えば、水面の光の反射が抑えられて水の中がよく見えるようになったり、窓ガラスの反射が抑えられたり。シーンによって効果は様々。偏光グラスの入ったサングラスと同じです。

リフレクションを利用する写真と全く逆の考え方。作例には海の水面反射を抑えるような風景写真が多いですが、窓ガラス越しやビニール傘越しのポトレ撮影にも使えます。

偏光板は回転させることができるので、効果の強弱を調節することができます。上記とは逆に、反射光を強くすることも可能。

また、最も効果を得る為には水面に対し30°~40°の角度でカメラを構える(反射光抑制)、太陽光線の入射角に対して90°方向にカメラを構える(コントラスト向上)、など対象物との位置関係が大切​になります。

偏光が入る分、一般的には2段分暗くなる分の調整が必要。つけっぱなしにせずに、不要な時は外すようにしてください。

CPLフィルターは平均的に高価ですが、売り場では横に「PLフィルター」が置いてあったりします。PLフィルターは安価で、CPLフィルターと基本的に効能が同じですが、対応する機材が違うので購入間違えのないようにしてください。

PLフィルターはAF(オートフォーカス)レンズや一眼レフカメラには使用できません。

論理上ではデジタルミラーレスカメラにはMF(マニュアルフォーカス)レンズの場合に使用できますがメーカーが非推奨としている場合もあるので、いずれにせよCPLフィルターを購入しておけば間違いはありません。

●ソフトフィルター

光をにじませてやわらかい描写にするフィルターです。言い換えれば、レンズの性能をわざと落としていることになりますが…。

霧がかったような表現になり、効果の度合いの段階別にラインナップされている製品もあります。

効果は控えめで白っぽくなりにくいものもあります。ポートレートにいかがでしょう。​

●クロススクリーン

フィルター表面に刻まれた細かいスリットの効果で、イルミネーションや水面反射光などにキラキラとしたパターンを作るものです。

​クリスマスソングを収めたCDジャケットのデザインをしたい方、いかがでしょうか。

●角型フィルター

​上記までのフィルターに並列して記述するものではないのですが、一般的なものが丸型でレンズに直接取り付けることができるようになっているものであるのに対して、角型は名の通り角型のガラス板をレンズの前にかざして使用します。レンズに取り付ける為には専用のブラケットを使用し、構造上丸形フィルターを取り付けることのできないレンズへの取付や、フィルターを複数枚重ねての運用(ブラケットによる)も可能です。

特に、半分だけNDフィルターの効果を持つハーフフィルターなどはブラケットに取り付ける位置を調節することで、減光効果の範囲や角度を調整できるため、丸形のハーフフィルターよりも圧倒的に使い勝手が良いです。

・風景写真において空が明るすぎて手前の地が暗い時などに、空側半分を減光させる時などにハーフフィルターが役に立ちます。

丸形フィルターを取り付けることができないレンズ用に専用のブラケットがいくつか販売されています。

フィルターの種類は丸形と同様に様々ですが、ブラケットのセットとフィルター一枚ずつが非常に高価です。

安価なアクリル製のものもありますが、画質劣化に繋がるので、どうせなら腹を括ってガラス製を買いましょう。

デジタル写真の場合はこれらを使用せずともブラケット撮影などで後からの編集で誤魔化してしまうこともできるのは事実ですが…

​ここは撮影スタイルや考え方、そして何より機材ロマン!を重んじる方へ。

●その他のフィルター

・クローズアップレンズ

・カラーフィルター

・ゼラチンフィルター

など、あまり一般的ではないフィルターが他にも数多く存在しています。デジタルカメラでは様々な補正がデジタル処理で可能になっており、現在ではほぼ不要なものも多くなっていますが、フィルム写真がメインだった時代にはそういうものも必要だったんだな…と知識的に留めておくのも良いかと思います。興味のある人は調べてみてください!

●ステップアップリング/ステップダウンリング

レンズのフィルター径ごとにフィルターを揃えるのは大変…。特にNDフィルターとか何枚も持ちたくない!という方に朗報。

フィルター径を変換できるアダプターです。高価なフィルターをフィルター径の異なるレンズに供用で​取り付けることができるようになります。変換径ごとに種類があるので、必要なものを選びましょう。安価なセットもあるのでお勧めですが、ネジ切りの精度が少し悪いものもあるので、このあたりは妥協するかどうか。

 

デメリットもあります。

・レンズフードが取り付けられなくなることがある。

・フィルターの厚みとリングの厚みが合わさるので広角寄りではケラレる可能性がでてくる。

 

広角を考慮すると、一般的には大きめのフィルターを購入し、ステップアップリングを使用してそれよりワンサイズ小さいフィルター径のレンズに取り付けることがセオリーです。逆に小さなフィルターをフィルター径の大きいレンズに取り付けるものがステップダウンリングになりますが、ケラレの関係で望遠のみでの運用にしないとリスキーです。

​手持ちのレンズのフィルター径と相談して、ステップアップリング使用を前提にフィルター購入の枚数を減らすのもアリですが、あくまでもその場凌ぎ感があるので、もちろん理想はこれらを使用せずにフィルターを買い揃えることです。

●フィルターケース

​フィルターにはケースが付属していたりしていなかったり…。いずれにしても1枚ごとにケースに入っていると嵩張ってしょうがないので、ある程度フィルターの枚数が増えてきたらスリムなケースを購入するのもよいですね!

​対応のフィルター径や収納枚数に気を付けてください。

●フィルターレンチ

フィルターが固着して外せなくなった、落下で少し変形して硬くなってしまった時などの脱着に使用できるフィルター用のレンチです。フィルター径ごとに種類があります。基本的には使いたくない、使う状況になりたくないアイテムですが、非常時に助かるかも?

​どうしてもヤバい時は無理せずにお店などで相談しましょう。

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